「世界を正しく見るために生まれた疑問は言葉にしなければいけません。 人を傷つけるためではなく回復するための苦さだからです。 脚本を書いた先生も、劇に取り組んだ高校生たちも、リーディングのキャストさん・スタッフさん、観劇したわたしたちも、いつもより少し高く目を上げて世界をみることができた。
口を押さえられたら道端の石が叫ぶ。そんな思いを抱きました。」
あべゆかり/公演アンケート(3月21日・明日組 配信)より
「差別とは?そもそも戦争、原発を語らない日本人が多いです。知ってもらう必要があります。知らないからわからない、そんな話をする人とはかかわらないという考えになってしまうのが怖いです。神奈川県相模原市にきてから相模原おやこ劇場に出会いました。子供の権利を守り大人と青年とが手を取り合い活動しています。年4〜6回の生の舞台を観て、感想を話し合うことをしています。舞台に立つ役者さんたちの熱い想い、観客と作り合う空間にいつも感動しています。戦争・原発の劇を観ることもできます。
福井農林高校演劇部のみなさんがこの劇を演じると決めたこと、演じきったことは素晴らしいことです。 顧問会議からの回答を読ませていただきました。憤慨でしかありません。しかしながら、玉村さんがおっしゃっている通り「我々は『明日のハナコ』という作品そのものが差別的だということを一切認識していない。」という点だけは良かったと思います。話し合いの場を持たずに一方的に不可にした時点でおかしいと思えるようになってもらいたいです。
かたわが使われたことに対して、だったら過去ではありますが敦賀市長の発言こそ考えるべき言葉の使い方だと思います。」
公演アンケート(3月21日・ハナコ組)より
「もの凄くよく動くリーディングで、芝居本編を見た充実感がありました。脚本はDLして読んでいたのですが、やはり立ち上がった作品を見ると、感動が違います。 建築会社の親父の話や、職業軍人の曾祖父の話、祖母の朝鮮特需の話が、ハナコの夫の生活の話に連結しており、「都会でのうのうと電気つこて反対運動だけする」ような反原発テーマの芝居でなく、福井なればこその説得力と感心しました。
3・11以降に初めて再稼働した40年越原発、美浜3号機が、台詞に書かれていないけども、テロ対策施設未完成のために4ヶ月で停止したのが、時期的に高校演劇発表会のあたりではないでしょうか。県高文連演劇部会が懸念した演劇部生徒に対する批判や中傷は、十分にあり得たと思います。が、それは、どう考えても、書籍まで刊行されている高木孝一元敦賀市長の講演内差別発言を引用したことに対してではないでしょう。
本作作者名は玉村徹さんですが、作劇には生徒も関わっていると、アフタートークで聞きました。反原発をテーマとすることへの「批判や中傷」があるとしたら、それは、教育に対する「不当な支配」ではないでしょうか。それを恐れて作品を世間の目から隠そうとしたのであるならば、高文連が公益社団法人の教職員団体である以上、取るべき態度ではなく、「先回り忖度」と嘲笑されるても仕方がないと考えます。
それにしても、演劇人を始め、広く「表現の自由」について考えることを社会に波及させたのは、本作の大きな成果だと思います。私たちは、香港やミャンマーやロシアなどで、表現や報道、また教育が殺されつつある同時代に生きています。ひとつひとつを大事にしていかなければ、対岸の火事ではなくなることと確信します。」
久世公孝/公演アンケート(3月21日・明日組)より
「原発問題に触れたことが、事の発端だと思うが、 推進派、反対派どちらからも意見を出し合うべきでその場を潰すことはよくないと思った。 戯曲自体は本当に楽しい話で、面白い二人芝居だったと思います。」
押野利一/公演アンケート(3月21日・明日組)より
「見に来られてよかったです。考えるキッカケを頂きました。 ありがとうございました。」
城戸啓祐/公演アンケート(3月21日・明日組)より
「実にResponsive(同時進行的)な公演で本当に久しぶりに演劇のパワーを味わいました。この企画を実現した姿勢に敬意を表します。」
公演アンケート(3月21日・明日組)より
「公式で脚本を読んで来ました。自分で読んで作ったイメージと合っている所もあれば違っている所もあり、面白かったり違和感だったり楽しめました。
上手な役者さんたちの演技はよかったですが、高校生が演じたオリジナルやその他の役者さんが演ずる舞台も見てみたいなと思いました。
確かに「カタワ」という言葉が出てくるとドキッとしますが、発言の一部なので閲覧禁止とか趣旨が違いますよね。(手塚治虫先生の「どろろ」の白黒版、再放送できませんけど、使い方が違いますから)。
アフタートークで放映中止、閲覧禁止になった経緯を聞きましたが日本らしいというか、大人の理論というか、一番弱い立場の人たちの気持ちを置き去りにして波風立たない方向へ収れんして行くのがスッキリしないです。」
田中勝彦/公演アンケート(3月21日・明日組)より
「今の政治の劣化がとても気になっていたが、自分たちもそれに加担していることに気付いた。ウクライナのことも含めてやるせない気持ちが大きくなって何とかしたい。」
公演アンケート(3月21日・ハナコ組)より
「・なったことにするのはおかしい。
・表現の自由について考えるきっかけとなりました。
・この戯曲をネットで読んでいましたが実際にリーディングで観て何もおかしくないと感じました。
・原発を推進する立場の人には「うるせーなー」と思える話かと思います。 もっと多くの人に見てもらいたいと思います。」
押野利一/公演アンケート(3月21日・ハナコ組)より
「表現の自由、すごく考えさせられました! 自分の側に踏まえて身につまされました。 考え続けること。大事ですね!」
とのぎひろこ/公演アンケート(3月21日・ハナコ組)より
「・東京新聞の社説を読んで知り、是非見たいな~と思っていたところ、なんと神奈川で公演があると知り申し込みました。 ・あちこちで上演してほしいです。
・面白かったです!まっすぐな内容でストンと腑に落ちました。
・副館長の忖度の話、すごくわかりました。
・演劇のすばらしさ、感じました。」
村瀬朋子/公演アンケート(3月21日・ハナコ組)より
「高校生の挑戦をよみがえらせていただいたこと、本当によかったです。」
印田信之/公演アンケート(3月21日・ハナコ組)より
「この公演を通じて初めて「明日のハナコ」を巡る騒動を知りましたが…大人たちの体たらくぶりに怒るよりも呆れてしまいました。いい台本なのになぁ。 本公演をきっかけに全国で上演されることを祈ります。的外れな批判なんかぶっとばせ!」
「大変良かったです。」
板倉哲/公演アンケート(3月16日・ハナコ組)より
「演劇祭は全国に色々あるなか、福井の高校演劇の大会がどの位の大会かどの位の影響力があるものだったのかわかりませんが、「今日みた劇」というところだけみると何の問題が?と思った。
実名というが歴史的事実を言ってるだけがだめなのか?と思ってしまう。
もし高校演劇大会だから、というのなら「規約を作る」というナンセンスなことをしておけば?とは思う位。
内容は問題ないと思った。差別用語についてはこのような問題と(ネットで炎上みたいなこと)を避けるべく他の表現で伝えられないかと考えるのはあっても良いかな。
背景知らず申すと、ケーブルテレビの懸念には 劇中にあったように原発の恩恵を受けているお金があるのかもしれないが、そのことで「高校生」がとりくんだ演劇自体を否定されてしまったことへのショックを考えると胸が痛む。ただ高校生がストレートに考えることを笑って流せない。
福井の現状に東京で電気やガソリンを消費している私自身は知らないでは済まされない深さを感じた。
1点、作者の方が生徒だったらもっと違ったのかもしれない、大人が書いたことにはちょっと引っかかったのかもと思ってしまった。 見ないで判断できない、でも判断できる人も少ない悲しい事実。 みないで批判する人が圧倒的に多い社会。 そこから生徒を守るという考えがあったのかなと考えるのは、過大評価かな。
で、今日の公演『だけ』について 演出方法も斬新で役者の技量も良くておもしろかった。
高校生の技量がここまでだったと思えないのだけど、レベルの高い演劇だったと思う。
舞台やっている高校生の娘には是非みせたかった。
けして偏った立場の芝居ではなくフツーの女子高生の部活風景として小気味よい会話のやりとりとか面白く楽しめる作品だったと思う。
演劇にはタブーはないー賛成。
メディアミックスへの提起。」
公演アンケート(3月16日・明日組)より
「感動しました。
素晴らしい戯曲でした。絶対今、見るべき演劇。SDGsも内容に入っていますし、潰してはいけない作品だと思いました。演劇でも、また見たいです。」
公演アンケート(3月16日・明日組)より
「よくやった、できた、と思います。
急いで作るリーディングではなく、芝居の作品として見たいです。
リーディングの特性を活かして作品までいけると良いと思います。戯曲を越える作品として完成させて下さい。
現在の社会情勢を鑑みるにこういった事を大問題として捉え、表現・言論など本来あるべき権利を取り上げられないように頑張りましょう。」
井村昴/公演アンケート(3月16日・明日組)より
「なんでこの内容が放送できなかったのかわかりません。
内容、よかったです。」
公演アンケート(3月16日・明日組)より
「キャストの斎藤沙紀さんにご縁があって見ることを決めました。
内容うんぬんよりもまず、とにかく演じている姿がかっこ良かったです。
これからも影ながら応援させて下さい。」
田村嶺 /公演アンケート(3月16日・明日組)より
「自分の話ですが、高校生の頃演劇をしていた為、脚本の端々に学生演劇ならではの面白みや癖を感じて少し懐かしさを覚えました。 一方で社会派作品としても素晴らしく、この作品がケーブルテレビで放送されなかった時の役者や関係者の方々の気持ちを思うと、残念でなりません。
アフタートークでも言及がありましたが、こういったお話を観られることが芸術、文学の強さ面白さだと思っております。本作の閲覧規制を許容してしまうと、今後の芸術作品にも本件を前例とした規制ラインが敷かれるようになってしまうのではないか考えてしまいます。 一度決定された事を覆すのは大変な事とは思いますが、表現の自由を失わせないための活動を心より応援しております。
最後に、良いお芝居をありがとうございました。面白かったです。」
公演アンケート(3月16日・明日組)より
「表現の自由をどこまでも守ってほしい‼️ 戯曲も読みリーディングも観たが、原発問題を日常の中から見つめて面白い、超未来からの目もあり、優れた作品だと思います。 全国でどしどし上演したらいい‼️」
島田静 / 公演アンケート(3月16日・明日組)より